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金相場価格デイリーコメント月間まとめ(2024年5月1日~5月31日)

平日は毎日提供している、「金相場価格」2024年5月のマーケットコメント(デイリー)を一覧にまとめました!
水野総合FP事務所・水野崇(CFP/1級FP技能士)

金相場価格の専門家コメントは、ブランド品・貴金属・骨董品等の買取及び販売を全国展開する「なんぼや」公式ホームページに掲載されています。

【2024年5月】金相場価格デイリーコメント

2024年5月1日(水)9:00

12,732円(ー125円

4月30日(火)のNY金先物は反落となりました。地政学的リスクの後退と米利下げ先送り見通しで積極的な買い材料が見当たらず、ドル建て金価格は利益確定の売りに押され、やや大きめの下落幅(前日比2.3%下落)となりました。テクニカルでみても終値では20日移動平均線を下回っており、3月以来の上昇トレンドの終了を示唆しています。FOMCの結果待ちで様子見姿勢も強まっており、金相場は当面売られやすい地合いが想定されます。

2024年5月2日(木)9:00

12,769円(+37円

5月1日(水)のNY金先物は反発となりました。FOMCでは市場予想通り政策金利の据え置きが決まり、FOMC後の会見でパウエルFRB議長は「インフレ率は予想を上回っている」と述べ、早期利下げの慎重姿勢が改めて示されました。外国為替市場ではFRB議長会見後から急速に円高が進み、ドル円が一時153円台前半をつけるなど、1時間足らずで4円以上の円高進行であったことから、政府・日銀が再び為替介入に踏み切ったとの観測が出ています。

2024年5月7日(火)9:00

12,648円(ー121円

2024年5月6日(月)のNY金先物は反発となりました。3日(金)に発表された市場予想より弱い米雇用統計によって円高ドル安が進行し、米長短金利が切り下がったことから、金利の付かない資産である金は押し目買いが優勢となりました。国内金価格は、4月29日(月)と5月1日(水)の政府・日銀の円買い介入観測でドル円相場が円高に振れ、為替要因から上値は抑えられています。

2024年5月8日(水)9:00

12,630円(ー18円

5月7日(火)のNY金先物は反落となりました。FOMCや米雇用統計といった重要イベントを通過し売買材料が乏しい中、テクニカルでみてもドル建て金価格の上昇トレンドは一旦終了、5月以降はレンジ内での値動きが継続しています。利益確定の売りが出やすい地合いでありながらも、中国勢を中心とした断続的な押し目買いで金相場は底堅い展開です。東京市場ドル円は154円台中盤で推移しています。

2024年5月9日(木)9:00

12,646円(+16円

5月8日(水)のNY金先物は小幅ながら続落となりました。前日に引き続き新規材料が見当たらず、積極的な売買が手控えられポジション調整中心の展開でした。ドル建て金価格は当面方向感のない、レンジ相場での推移が想定されます。国内金価格はドル円の影響を受けますが、4月25日(木)〜26日(金)に開催された日銀会合の主な意見が本日公表されるため、内容次第ではドル円相場が大きく動く可能性があります。

2024年5月10日(金)9:00

12,869円(+223円

5月9日(木)のNY金先物は反発となりました。米新規失業保険申請件数の増加が8ヶ月ぶりの高水準であったことが好感され、金相場は労働市場の減速傾向を買い材料として受け止め上昇しました。FRBの利下げは9月以降開始を織り込んでいますが、年2回の利下げ見通しが今後も維持されるかは経済指標次第であり、インフレ鈍化を示す指標待ちの状況が続きます。

2024年5月13日(月)9:00

12,980円(+111円

5月10日(金)のNY金先物は続伸となりました。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止に向けた交渉(ガザ停戦協議)が停戦合意に至らず地政学的リスクが再び意識され、前日に引き続き米労働市場の減速傾向も支援材料となり、ドル建て金価格は大幅に上昇しました。為替介入があったドル円相場については、依然として155円を超える円安傾向が続いており、国内金価格の上昇を後押しする要因となっています。

2024年5月14日(火)9:00

12,885円(ー95円

5月13日(月)のNY金先物は反落となりました。FRBの利下げ見通しを判断する上で市場が注目する米消費者物価指数(CPI)の発表を15日(水)に控え、インフレ高止まりの警戒感から、ドル建て金価格は利益確定の売りに押され上値の重い展開でした。東京市場ドル円は円安傾向が続き、156円台前半で推移しています。

2024年5月15日(水)9:00

13,000円(+115円

5月14日(火)のNY金先物は反発となりました。押し目買いが優勢の展開で上昇しましたが、テクニカルでは20日移動平均線の傾きが右肩下がりとなっており、ドル建て金価格は4月12日(金)高値と5月3日(金)安値の中間付近に位置しています。当面はレンジ相場内の動きが想定されます。国内金価格はドル円相場の円安傾向も支援要因となり、13,000円超え後の過去最高値の更新が期待される水準です。

2024年5月16日(木)9:00

13,009円(+9円

5月15日(水)のNY金先物は大幅続伸となりました。注目されていた4月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想と一致し、FRBの利下げ先送り警戒感が大きく後退。インフレ鈍化を示す内容であったと受け取められ、マーケットでは今秋の米利下げ開始を織り込む展開となりました。経済指標発表後から外国為替市場ではドルが売られ、ドル円相場は154円台前半のやや円高で推移。また、NYダウ平均株価も買いが膨らみ過去最高値を更新。市場センチメントは再びリスクオンにシフトしています。

2024年5月17日(金)9:00

13,028円(+19円

5月16日(木)のNY金先物は反落となりました。米新規失業保険申請件数の減少が労働市場の堅調さを示していると受け止められ、ドル建て金価格は戻り売り優勢の展開から上昇を抑えられました。外国為替市場ではドル円が一時153円台中盤まで円高進行したものの、その後は一転して円安方向に切り返し、東京市場ドル円は155円前半から中盤の水準で推移しています。

2024年5月20日(月)9:00

13,281円(+253円

5月17日(金)のNY金先物は大幅反発となりました。世界のマーケットはリスクオン相場にシフトし、NYダウ平均株価が史上初の4万ドル乗せで最高値を更新。商品市況においてもBRICS諸国を中心にドル離れが進み金相場への資金流入を後押し。ドル建ての金、プラチナ、銀と揃って大きく上昇しています。米利下げ開始時期の不透明感には依然として変化はないものの、13,000円台乗せした国内金価格は1ドル=155円台後半で推移する円安が追い風となり、連日過去最高値を更新しています。

2024年5月21日(火)9:00

13,368円(+87円

5月20日(月)のNY金先物は続伸となりました。イラン大統領事故死のニュースが伝えられたことによる中東情勢の混迷と、台湾の新総統就任で中国との関係悪化が懸念されたことが金相場の支援要因となり、ドル建て金価格は4月12日(金)の高値を超え過去最高値を更新しました。東京市場ドル円は156円台前半で推移しており、国内金価格も連日の大幅上昇によって最高値更新となっています。

2024年5月22日(水)9:00

13,332円(ー36円

5月21日(火)のNY金先物は反落となりました。ドル建て金価格は、前日に4月の最高値を更新したことで一旦利益確定が強まり、売りが優勢でした。4月30日(火)〜5月1日(水)に開催された前回FOMCの議事録公表を控え、FOMCメンバーの金融政策スタンスを見極めたいとし、上値を買う動きが手控えられています。

2024年5月23日(木)9:00

13,156円(ー176円

5月22日(水)のNY金先物は大幅続落となりました。公表されたFOMC議事要旨では、FOMCメンバーから「インフレ抑制には予想以上に長い時間がかかるだろう」との見通しが示され、更には利上げの議論が存在していたことが確認されました。FRBの早期利下げ期待の後退によって、利下げ期待で買われていた金相場は売り優勢の展開。金を含め貴金属市場全体が下落しています。

2024年5月24日(金)9:00

12,894円(ー262円

5月23日(木)のNY金先物は3営業日続落となりました。前日に引き続き、FOMC議事要旨を受けてドル建て貴金属市場全体で売りが優勢となり、金相場の下落幅は昨日を上回る大きさです。テクニカルでみると、4月12日(金)と5月20日(月)の高値でダブルトップを形成し、終値が再び20日移動平均線を下回ったことで調整相場を示しています。外国為替市場ではやや円安が進行しており、1ドル=157円ちょうど近辺で推移しています。

2024年5月27日(月)9:00

12,907円(+13円

5月24日(金)のNY金先物は4営業日続落となりました。FRBの利下げ期待後退による利食い売り先行も、連日の大幅下落で値頃感から下値では買いが入り、下落幅は縮小しています。インフレ低下を示す米経済指標も買い材料視されず、ドル建て金価格は方向感の出づらい展開が想定されます。一方、国内金価格は円安を支援要因として下値は固く、13,000円前後の値動きが続きそうです。

2024年5月28日(火)9:00

12,998円(+91円

5月27日(月)のNY金先物はメモリアルデーの祝日のため休場でした。時間外取引では、大幅下落後の自立反発狙いの買いが優勢となり上昇しています。外国為替市場は、ドル円が157円前後と狭いレンジ内で小動きの展開、テクニカルで三角保ち合いを形成しています。円安水準が変わらないことから、国内金価格も堅調な展開が予想されます。

2024年5月29日(水)9:00

13,083円(+85円

5月28日(火)のNY金先物は反発となりました。レンジ相場内での推移が続くものの、値頃感で押し目買いが入り下値を切り上げる展開。米消費者信頼感指数の強い結果を受けて、インフレ警戒感から売られる場面もあり、やや上げ幅を縮小しています。外国為替市場では小動きながらじりじりと円安が進み、1ドル=157円台前半で推移、国内金価格も堅調で13,000円台を回復しています。

2024年5月30日(木)9:00

12,955円(ー128円

5月29日(水)のNY金先物は反落となりました。FRB当局者による利下げ慎重姿勢の発言を受けて、積極的な買い手が不在の中でドル建て金価格は下落しました。外国為替市場では、ドル円相場は1ドル=157円台後半で推移しており、円安が進行しています。

2024年5月31日(金)9:00

12,950円(ー5円

5月30日(木)のNY金先物は小幅な反発となりました。レンジ相場で推移しているドル建て金価格は、手掛かり材料難から上下いずれにも値動きが乏しく、小動きに終始しました。FRB当局者の利下げ慎重発言を機にややドルが売られ、ドル円でも156円台後半と前日比で円高方向に振れたことから、国内金価格の下落要因となっています。

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