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【2024年6月】金相場価格デイリーコメント
2024年6月3日(月)9:00
12,881円(ー69円)
5月31日(金)のNY金先物は反落となりました。FRBの利下げ期待が後退している中で月末の手仕舞い売りに押され下落、ドル建て金価格は終値で5日線と20日線を共に下回っています。外国為替市場でドル円が再び157円台に突入したものの、ドル建て金価格がレンジ相場内で推移している影響から、13,000円前後で推移する国内金価格も徐々に上値が重くなっています。
2024年6月4日(火)9:00
12,938円(+57円)
6月3日(月)のNY金先物は反発となりました。米ISM製造業景気指数が低下したことで、FRBの利下げが年内に1回以上実施されるのではとの見方が強まり、ドル建て金価格は買い優勢の展開となりました。外国為替市場では経済指標を受けてドルが売られ、ドル円は一時155円台をつける場面があるなど、やや円高方向で推移しています。
2024年6月5日(水)9:00
12,740円(ー198円)
6月4日(火)のNY金先物は反落となりました。米ISM製造業景気指数の低下で高まった米利下げ期待への買いは長続きせず、終日戻り売りに押され軟調な展開でした。5月末以降のドル建て金価格は上昇日と下落日を繰り返し、方向感のない値動きが続きます。ドル円相場が1ドル=154円台中盤〜後半と前日比で円高水準に位置し、国内金価格も上値は重く値下がりとなっています。
2024年6月6日(木)9:00
12,924円(+184円)
6月5日(水)のNY金先物は反発となりました。今週発表された経済統計を受けて、米利下げ期待感から買い優勢で推移しました。レンジ相場内の動きに留まっており、継続的な上昇は期待しづらい状況です。
2024年6月7日(金)9:00
13,049円(+125円)
6月6日(木)のNY金先物は続伸となりました。欧州中央銀行(ECB)は理事会で2019年9月以来、4年9ヶ月ぶりとなる0.25%の利下げを決定しました。ユーロ圏のインフレ率低下などを受けて、政策金利の引き下げに転じる方針です。米国では今週発表された経済指標で弱い結果が続き、FRBの9月利下げ期待が一段と高まっています。利下げは金相場価格の上昇要因であることから、本日の雇用統計と11日(火)~12日(水)のFOMCが注目されます。
2024年6月10日(月)9:00
12,689円(ー360円)
6月7日(金)のNY金先物は反落となりました。注目されていた米雇用統計は市場予想を上回り、米利下げ期待が後退したことで、ドル建て金価格は売りに押され大幅に下落しました。今週は日米で重要イベントが予定され、11日(火)~12日(水)の米FOMCおよび13日(木)〜14日(金)の日銀金融決定会合では、ともに政策金利の据え置きが見込まれています。前週にはECBが米国に先駆け政策金利の引き下げを決定、FRBも利下げに踏み込みやすい環境が整ったとの見方が浮上しています。経済指標に一気一憂する相場地合いが続きますが、イベント通過後のアク抜け感に期待です。
2024年6月11日(火)9:00
12,789円(+100円)
6月10日(月)のNY金先物は反発となりました。11日(火)〜12日(水)の米FOMCを前に売買材料が乏しい中で積極的な売買が手控えられ、上昇幅も小幅に留まりました。ドル建て金価格はレンジ相場の下限付近に位置していることから、目先は上昇が期待されます。
2024年6月12日(水)9:00
12,821円(+32円)
6月11日(火)のNY金先物は小幅ながら反落となりました。本日の重要イベント通過待ちで様子見姿勢が強く、ドル建て金価格は警戒感からの売りに押される展開となりました。下値を買う動きは継続しており、下げ幅も限定的です。外国為替市場も小動きの中、東京市場ドル円は157円台前半で推移しています。
2024年6月13日(木)9:00
12,828円(+7円)
6月12日(水)のNY金先物は反発となりました。米消費者物価指数(CPI)は市場予想を下回り、インフレ鈍化を示す内容であったことが好感され、早期利下げ期待の高まりから買われました。その後のFOMCでは、事前予想取りに金利据え置きが決定。織り込み済みの結果を受けて、ドル建て金価格は上昇幅を縮小しています。CPIとFOMC直後は、外国為替市場でもドル円の変動幅が大きくなりましたが、行って来いの様相です。
2024年6月14日(金)9:00
12,741円(ー87円)
6月13日(木)のNY金先物は反落となりました。前日のFOMCでは従来通り年1回の利下げ見通しが示され、市場の期待感に大きな変化がないことから売り優勢の展開となりました。テクニカルでみると、ドル建て金価格は高値を徐々に切り下げており、上値の重さに加えもう一段の下落の可能性も示唆されています。国内金価格は13,000円手前での揉み合いが続きますが、1ドル=157円台で推移するドル円相場が価格下支え要因となっています。
2024年6月17日(月)9:00
12,898円(+157円)
6月14日(金)のNY金先物は反発となりました。レンジ相場内で方向感のない価格推移が続きますが、ドル建て金価格をテクニカルでみると、5月3日(金)と6月7日(金)の安値で形成されるサポートライン付近から自立反発した格好です。注目されていた日銀金融政策決定会合では、国債の買い入れ減額が発表され外国為替市場で円売りが加速。一時ドル円=158円台前半にまで円安進行し、国内金価格の上昇を後押ししています。
2024年6月18日(火)9:00
12,898円(0円)
6月17日(月)のNY金先物は反落となりました。米金融当局者による利下げ年1回見通し発言によって上値は重く、ドル建て金価格は上昇日と下落日を連日繰り返しています。外国為替市場では、ドル円相場が1ドル=157円台中盤から後半で推移し、日足チャートをみると膠着状態ながら下値を徐々に切り上げています。日銀の7月利上げも予想されており、金融政策次第で変動幅も大きくなりそうです。
2024年6月19日(水)9:00
12,956円(+58円)
6月18日(火)のNY金先物は反発となりました。ワシントンでのイベントにおいてクーグラーFRB理事が、「年内利下げがFRBにとって適切となる可能性が高い」と述べたことが買い材料となり、さらには予想を下回った米小売売上高を受けて、金相場は押し目買いが優勢な展開でした。ドル円相場は158円をはさむ値動きで、東京市場では1ドル=157円台後半で推移しています。
2024年6月20日(木)9:00
12,964円(+8円)
2024年6月19日(水)のNY金先物はジューンティース(奴隷解放記念日)の祝日のため休場でした。時間外取引では買い優勢の展開で上昇しています。1ドル=158円前後とやや円安方向で推移するドル円相場が、国内金価格の下支え要因となっています。
2024年6月21日(金)9:00
13,221円(+257円)
6月20日(木)のNY金先物は続伸となりました。予想を下回った米住宅着工件数が景気減速を示していると好感され、FRBの利下げ期待の高まりから押し目買いで堅調に推移しました。外国為替市場では円安が進行し、1ドル=159円目前の水準に位置しています。ドル円相場をテクニカルでみると下値を綺麗に切り上げる形となっており、160円を超えるもう一段の円安も想定されます。国内金価格は円安進行を支援材料として、13,000円台乗せ後の更なる上昇が期待できる状況です。
2024年6月24日(月)9:00
13,062円(ー159円)
6月21日(金)のNY金先物は反落となりました。米購買担当者指数(PMI)速報値と米中古住宅販売件数がともに強い結果となり米国債利回りが上昇、ドルが買われたことで相対的に金は大きく売られる展開でした。外国為替市場では円安が加速しています。1ドル=159円台乗せしたドル円相場は一時159円80銭台をつける場面があり、大台の160円がすぐそこまで迫っています。4月に実施された円買い介入前の160円20銭台が再び意識される水準です。国内金価格は円安進行が価格上昇要因となることから、5月21日の過去最高値:13,368円超え後の値動きが注目されます。
2024年6月25日(火)9:00
13,098円(+36円)
6月24日(月)のNY金先物は反発となりました。イスラエルがレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの本格交戦に向けて動き出したことが伝わり、地政学リスクが意識され安全資産として金が買われました。ドル円相場が一時1ドル=159円90銭台まで円安が進行したのち、ロンドン市場で158円80銭台に振れ、再び159円台後半に値を戻しました。節目の160円に接近していることから、市場ではかなり神経質な値動きが見られます。
2024年6月26日(水)9:00
13,055円(ー43円)
6月25日(火)のNY金先物は反落となりました。予想を上回る強い結果となった米消費者信頼感指数を受けて、市場ではFRBの利下げ期待が後退、ドル建て金価格は売り優勢の展開でした。国内金価格に影響するドル円相場は1ドル= 159円台後半で推移し、160円台乗せ後の円買い介入警戒感も浮上する中で、依然として神経質な値動きが続いています。
2024年6月27日(木)9:00
12,999円(ー56円)
6月26日(水)のNY金先物は続落となりました。外国為替市場で円安が一段と加速し、約38年ぶりの歴史的円安水準となる1ドル=160円80銭台をつけました。4月に円買い介入が実施された円安ドル高水準をあっさり抜けたことでドル買いが進行、米国債利回りの上昇を受けてFRBの利下げ期待が後退しドル建て金価格は売られました。神田財務官による円安懸念発言への反応も乏しく、しばらくは為替市場動向が注視されます。国内金価格は円安が下支え要因です。
2024年6月28日(金)9:00
13,154円(+155円)
6月27日(木)のNY金先物は反発となりました。コア資本財受注の予想以上の減少が好感され、米国債利回り低下を受けてドル建て金価格は大幅に上昇しました。1ドル=160円台後半で推移しているドル円相場は、6月5日(水)以降ほぼ一貫して右肩上がりの上昇トレンドを継続。4月29日(月)の高値160円20銭台を上回り、円安方向への動きが加速している状況です。国内金価格は円安の進行を追い風にして、上昇幅も大きくなっています。
2024年6月の「金相場価格」マーケットコメント(週間、月間)は、こちらのページに詳しく記載されています
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